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私にとって、クロエへのアプローチは常に直感的であり、感覚や感情から生まれるものです。このコレクションもまた、純粋に本能から始まりました。クロエに対する私自身のあらゆるオブセッションに導かれるままに、クリエーションを進めていったのです。私が愛するもの、そこから生まれる感情に立ち返り、深くパーソナルなものを作りたいと考えました。クロエに対する私のすべての感情、その響きに耳を傾けることで、解放されるような感覚があり、それがこのコレクションを形作っていきました。
私が探求したかったのは、クロエのアーキタイプであって、ステレオタイプではあり ません。メゾンの美しさに宿る繊細なニュアンスを、新たな視点からもう一度見つめ 直したかったのです。メゾンの初期の歴史を彩る“ローブ・ド・ジュンヌ・フィーユ(robes de jeunes filles -少女たちのドレス)”には、しばしばブロダリー・アングレーズ(イギリス刺繍)が用いられていました。その記憶とそこから呼び起こされる感情を 起点に、私はこの技法が持つさまざまな可能性を探りました。19世紀のアーカイブに 見られる糸細工を忠実に参照しながら、最も軽やかなオーガンザから、張りと重量感のあるコットンまで、さまざまな生地に落とし込みました。
また、1960年代に見られた立体的なフローラルエンブロイダリーにも強く惹かれました。それは、クチュールに匹敵するサヴォアフェール(職人技)によって表現された、 クロエの豊かなプレタポルテの歴史の響きです。これらの刺繍によって、奥行きやテクスチャー、複雑さを生み出しながらも、同時に軽やかさと若々しいエスプリを感じ させること。そこにあるのは、クロエならではのひとつの矛盾です。
シルエットは、多くの場合、ネックラインから構築していきました。ハートシェイプ、ボートネック、スクエアネック、Vネック。それぞれがシルエットの軸となっています。意識的にメゾンの歴史を想起させるものもあれば、私が常に惹かれてきた形もあります。
アウターウェアもまた、オブセッションのひとつでした。1970年代のシルエットを ベースに、フィッシャーマンズコートやケープ、サウウェスターハットからインスピ レーションを得ています。そこに、1950年代のレインウェアから着想を得たスモーキーな色合いの透明なビニールを重ね、グラフィカルでシャープなシルエットを作り出し ました。アーカイブに残る1972年のテーラード“ノエル(Noel)”スーツは、私に とって特別な存在で、いつまでも愛し続ける服であり、そのイメージでもあります。 スカラップエッジを施したこのタキシードを出発点として、メンズテーラリングを纏う女性のビジョンを改めて見つめました。それは、クロエのヘリテージに欠かすことの できない要素でもあります。
オブセッションについて語ることは、誰にとっても唯一無二で個人的なものであり、 本質的にとても親密な行為です。ランジェリーもまた、私にとって常にオブセッションのひとつでした。繊細なランジェリーからレースを切り取り、それをロマンティックなハーネスへと変えました。グラフィカルでありながら、ほとんど何も纏っていないかのような存在感。それは、常に私の作品にインスピレーションを与え、形作ってきた クロエのDNAの痕跡のようなものです。
オブセッション、創造的なこだわり、欲望と魅力。今シーズン、私はクロエへの愛に 導かれました。このコレクションが、メゾンの心と魂を表現するものであればと願っています。
Forever Chloé.
Love,
Chemena
2026/10/01
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